12月9日 紅花で染める絹のスカーフ

実際に体験しながら、さまざななライフスタイルを感じる、半農半芸のワークショッププログラム。
今回は「衣」にもつながる要素として、天然染料で布を染める染色ワークショップを行いました。講師は岡博美さん。絹のスカーフを染める染料の素材は、紅花です。
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9名の参加者とともにワークショップがスタート。
今回は比較的馴染みある絞り染めではなく、木で挟んで染める方法、板締め絞りを体験します。
まずは紙で、どの折り方で染めるか3通りの折り方をレクチャー。1つ目は簡単、2つ目は少し複雑、3つ目はかなり複雑…。3つの折り方を学んだあと、どこを白くしてどこを染めるか、のデザインをそれぞれ考えます。
考えた人から、アイロンで絹のスカーフに折り目を付けていく。ここから徐々に参加者同士の連携プレイが。また、デザインへのこだわりか、折りにじっくり時間をかける参加者も。
折り目をつけたら、プランで決めた場所を木で挟み、圧迫してから水に漬けます。
水に漬けることで、圧がかかる場所にも水が浸み込み、その水が、染料に浸した時に染料が入らないように「押し出す」役割を果たすのだそう。水の力を利用した染め方なのですね。乾いたままだと、逆に染まってしまうのだそうです。

そういう基本知  識にほぅっと感心しながら、次はいよいよ染料に。
02_x2_ff237b5 紅花に存在する色素は黄と赤。黄は水に溶けだすけれども、赤はアルカリ性にしか溶けださないそう。そして、染める時には中性に戻さないと、染まらない。理科の復習のようで、自然の摂理は科学だという証明のようで、岡さんのレクチャーに参加者はもとよりスタッフも聞き入っていました。
そして、いよいよ洗い。
順々に洗っていく過程で縛っている木や輪ゴムを外し、広げると、「わぁ!!」という歓声が幾人も。洗いあがって広げられるスカーフは一つとして同じ模様がなく、本人はもちろん、参加者がそれぞれ眺め合います。
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折り方、木での締め方によって、また染め時間によって少しずつ表情の違うスカーフは、とても鮮やかなピンク色でしたが、攻撃的ではなく、柔らかく感じるような発色でした。
最後に、9人で記念撮影。首元にできたてのスカーフを巻いての集合写真は、とても魅力的でした。

自然の仕組みを知り、それと対話しながらものをつくる、というシンプルだけれども奥深い摂理を含んだ染色ワークショップ。半農半芸のコンセプトを、「体感」できる機会だったように思います。
(羽原)