高須ハウスでは、アーティスト・イン・レジデンス「%(パーセント・若手作家の制作・発表機会提供)」「‰(パーミル・中堅作家の実験的制作支援)」に取り組んでいます。
2020年度前期は、インストーラーとしても活躍されている平塚知仁さんを招聘し、滞在制作を行いました。
このAIRプログラムの特徴のひとつは、滞在作家が高須ハウスに残る作品を制作し、それが高須ハウスの”環境整備・修繕”にもなっている、という仕組み。今回は、老朽化による雨漏りが長年の悩みだった高須ハウスのため、屋根上に雨漏り修繕を兼ねた作品設置が行われました。
covid-19の影響がなくても、屋上にアクセスする手段が基本的にはない高須ハウスで、この作品は「普段は見えない」作品。
管理人を務めるアーティスト、秋良美有さんの言を借りると、「目に見えないものを思い浮かべる」ことに誘う作品です。
プロフィール
平塚 知仁 (ひらつか・ともひと)
1991年 高知県生まれ
2014年 尾道市立大学 芸術文化学部 美術学科 日本画コース 卒業
現在は、作家やキュレーターと共にアトリエでの作品制作から展示会場での設営まで、幅広く展覧会に携わる仕事をしています。また、仕事で各地を訪ねる傍ら、山など自然の豊かな場所や社寺などへも行き、そこから着想を得た自身の作品づくりもしています。
《仕事で関わった主な展覧会》
2015
淺井裕介展「絵の種 土の旅」/箱根彫刻の森美術館
2016
さいたまトリエンナーレ2016/さいたま市市街地
「目 in Beppu」/別府市役所
2017
北アルプス国際芸術祭/大町市市街地
Reborn Art Festival/石巻市市街地
2018
越後妻有トリエンナーレ「大地の芸術祭」/十日町市市街地
2019
「六本木クロッシング2019-つないでみる-」/森美術館
「Meet the Collection-アートと人と、美術館」/横浜美術館
「非常にはっきりとわからない」/千葉市美術館
《自身の作品の主な展示》
2016
個展「不在」/沢田マンションギャラリーroom38/高知市